1888年2月から1889年5月まで、ゴッホは南仏アルルで暮らします。日本の浮世絵に強く惹かれていたゴッホは、南仏を日本とよく似た土地と考え、アルルでなら何かをつかめるかもしれないと考えていました。その南仏で暮らした「アルル時代」と呼ばれるわずかな期間にゴッホは、200点にのぼる作品を描きました。《ひまわり》《夜のカフェテラス》《ゴッホの部屋》など豊かな色彩で彩られたゴッホの代表作の多くは、この「アルル時代」に描かれた作品です。
《アルルのはね橋》は、その「アルル時代」の初期に描かれました。希望に満ちたゴッホの心の中を反映して、アルル郊外の通称ラングロワ橋とその周辺に暮らす人々の姿を明るく描き出した作品です。
【参考文献】
知の再発見叢書3 ゴッホ パスカル・ボナフー著 創元社
週刊西洋絵画の巨匠1 ゴッホ 小学館
ゴッホのフランス風景紀行 佐々木三雄・綾子著 求龍堂 1999年