CONTENTS

3 そもそもアートって何だろう?

4.どうしていま、アートなのか(準備中)

1 はじめに 〜アートヴィレッジからのメッセージ〜

 アートヴィレッジから発する第1のメッセージは、
 「世の中には、もっとアートが必要だと思う。」
というもの。

 続いて第2のメッセージは、
 「アートは、もっと自由なものだと思う。」
というものです。

 この2つのメッセージには、いろいろな意味が含まれています。しかし、それをいま全部説明しようとすると、いきなり長い文章におつきあいいただくことになってしまいます。
 きっと「そんなのにつきあってられないよ」という方がほとんどでしょう。ご安心ください。そんな方のために、概略をご用意しました。概略以降の部分は、興味のある方のみご覧ください。

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2 アートヴィレッジについての概略

 ロシアの文豪トルストイは、「芸術とはなにか」という著書の中で芸術について次のように書いています。

 《芸術は、言語と共に、一つの交流手段であり、従って進歩の、即ち人類が完成を目指しての前進の一手段でもある。言語は現に生存している最近の時代の人々に前の世代や同時代の先駆者たちが経験と思索によって知り得たことを残らず知ることが出来るようにしてくれるが、芸術も現に生きている最近の時代の人々に、我々以前に人々が経験し、現在でも優れた先駆者たちが経験しつつある感情を残らず経験させてくれるものである。》

 また、こんなことも書いています。

 《芸術は人類を進歩さす二つの機関の一つである。言語を通して人間は思想の上で交流し、芸術の形象を通じては、現在のみならず、過去・未来の感情を万人と交流さすことが出来る。》

 そうトルストイは、アートには、言語と匹敵するくらい重要な役割があると言っているわけです。たとえば、もっともな理屈を聞いてもまったく納得できなかった真理を、たったひとつのアートによってたちまち理解することがあるのは、感情を交流させるという役割を、アートがしっかりと果たした結果です。
 いま社会では、その大切な感情の交流が欠落しかけているようです。それは、アートの力が弱まっていることを示しています。
 そこでアートヴィレッジでは、できるだけ多くの人がアートと日常的に触れ合う機会を増やし、人の感性に直接作用するアートの再生を目指します。アートヴィレッジとは、ウェブサイトを中心にアートを広い意味で捉え、さまざまな情報を発信したり、プロジェクトを展開していく変幻自在な複合企画の総称です。

 今後つぎつぎと多彩なプロジェクトを展開していく予定ですが、まず、モネ、ルノワール、ゴッホなどが描いた名画の複製画を、公共的なオープンスペース(誰でも入れる場所)に次々と展示していくプロジェクトがその第1弾です。ご期待ください。

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3 そもそもアートって何だろう?

 ここからは、興味のある方、お時間のある方のみおつきあいください。

 前項でアートヴィレッジの概略を書きましたが、きちんとご理解いただくためには「アートって何だろう」というところから話をはじめる必要があります。と言いましても「アートって何だろう」というのは、とてもむずかしい問題です。過去に数多くの思想家、哲学者、文筆家、そして芸術家自身も、さまざまな見解を示していますが、万人が認めるアートについての定義はどこにも見当たりません。

 ちなみにアートについて広辞苑をひもとくと、次のような説明が書かれています。
【アート】
(1)(ア)芸術。美術。「モダン・—」
   (イ)技術。
(2)アート紙の略。

 「………」
 失礼、“芸術”で引くべきでした。

【芸術】
(1)[後漢書(孝安帝紀)]技術と学術。
(2)(art)一定の材料・技術・様式を駆使して、美的価値を創造・表現しようとする人間の活動およびその所産。造形芸術(彫刻・絵画・建築など)・表情芸術(舞踊・演劇など)・音響芸術(音楽)・言語芸術(詩・小説・戯曲など)、また時間芸術と空間芸術など、視点に応じて種々に分類される。

 「………」
 まあ、国語辞典の内容としてはこんなものでしょう。でも、この内容では「アートって何だろう」という問いには、ほんの少ししか答えてくれていません。そこでもう一つだけ調べてみることにします。今度はインターネット上のフリー百科事典「ウィキペディア」で“芸術”を検索してみます。
【芸術】
芸術とは、表現者あるいは表現物と、鑑賞者とが相互に作用し合うことなどで、精神的・感覚的な変動を得ようとする活動。美術、文芸、音楽、演劇など。
とりわけ表現者側の活動として掴まれる側面が強く、その場合、表現者が鑑賞者に働きかけるためにとった手段、媒体、対象などの作品やその過程を芸術と呼ぶ。表現者が鑑賞者に伝えようとする内容は、信念、思想、感覚、感情、など様々である。

 おっ、こちらの方が数倍わかりやすいようです。しかも、我々(注1)の考え方にかなり近い説明です。でも、まだわかったようなわからないような、中途半端な気分ではないでしょうか。

 では、我々はアートをどう考えているか? アートヴィレッジのアートについての考え方をできるだけわかりやすくご説明します。
 アートヴィレッジではアートを、

「人に作用する、人による創作物」

と定義しています。

 ずいぶんあいまいな定義のように感じると思いますが、いろいろ考えた結果、アートというのは「制約のない自由なもの」と考えたため、最終的に余分な定義をみんな削ぎ落としました。こんな単純なものにしてしまえば、アートに対するハードルがグッと低くなって、鑑賞することはもとより、創ることだって簡単にできるような気がしませんか。

 アートは、画家や彫刻家、美術評論家、画廊、美術館の学芸員などのような、一般的に美術の専門家と言われている人たちだけのものではありません。彼らが扱っているのはアートの一部分に過ぎないのです。本来、私たちの生活の中に、ごく当たり前のように数多くのアートは存在しています。そしてそれを評価するのは、専門家ではなく私たちみんなです。広い意味でのアートは、とても単純明解なものなのです。

 わかりやすい例でもう少し説明します。たとえばあなたが、ある映画を見てとても感銘を受けたとします。その結果ほんの少しでも、人に対する優しさや平和に対する思いなどが心に残ったとしたら、その映画はあなたにとって、立派な芸術作品と言えます。
 もっと個人的な芸術というのもあり得ます。たとえば自分の子どもが描いてくれた似顔絵は、多くの親にとっては立派なアートですよね。

 このように、アートヴィレッジが考えるアートとは、とてもやさしいものです。ただし、同時にとても奥が深いものなので、知れば知るほど楽しくなり、いろいろな意味で役に立つのがアートだということも覚えておいてください。アートヴィレッジは、美術の専門家が創るサイトではありません。これから一歩一歩手探りで、私たち自身も学びながらアートの世界を探求していていきたいと思います。ぜひお楽しみください。

 何かご意見があれば気軽にメールをいただければと思います。
 メールはこちらへどうぞ。

(注1)我々
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